失語症の症状

 

★ 失語症の症状

失語症の話しことばの障害は、軽度から重度まで様々です。

時々物の名前が思い浮かばない程度の比較的軽い人や「はい」「いいえ」の返事ができない重度の人までいます。

失語症のタイプもいろいろあります。

話しことばでは、時計を見て“時間を見る物”であることはわかっているのに「トケイ」という名前が言えなかったりします。

リンゴを「ミカン」と別の名前に間違っていってしまうこともあります。

テレビのことを「タデビ」のように発音を言い間違えてしまう人もいます。

健康な人でも、昔の友達に会って、名前を思い出せなかったり、間違えていってしまった経験があるでしょう。

失語症になるとこのようなことが、毎日の生活の中でたびたび起こります。

話しことばだけではありません。

程度の差こそあれ、ほとんどの失語症者は、理解することの障害も併せ持っています。

相手に長い文や早口で話しかけられて理解できなかったり、突然別な話題を話しかけられてついていけなかったりします。

また、文字も話しことば同様に障害される方がたくさんいます。

一般的にカナよりも漢字の方がわかりやすいようです。

→  失語症のある方への接し方